いきなりですが、皆さんはロナルド・リードという方を知っていますか?私は、最近になってこの方を知りました。
今回はこのロナルド・リードさんの株式投資の偉業を知っていただき、長期で株式投資を続けるのための心の支えにしていただければと思い記事にしました。
【ロナルド・リードさんってどんな人?】
ロナルドリードさんは、アメリカのバーモンド州に生まれ、地元の高校を卒業後、第二次世界大戦で兵役につきました。
第二次世界大戦後は、自動車修理工として働いていましたがその工場が他社に売却され職を失いました。その後臨時で大手デパートの掃除夫として働いていましたがそこを退職後はガソリンスタンドの清掃員として働き、1997年からは年金生活を送っていました。そして、2014年に92歳で亡くなられました。
周りの人から見ても取り立てて目立つような存在でもなく投資新聞であるウォールストリートジャーナルを読んでいた印象があったくらいで、妻と2人のお子様と質素な生活をしており服装もお金をかけず時にはホームレスと間違われることもあったそうです。
彼は37歳から約100万円を元手に株式投資をはじめました。
経歴や職歴を見れば平均的な家庭で育ち、一般的な仕事をしていて高収入を得られるような状況ではなかったように見えますが、死後、遺産分与のために資産を確認したところなんと800万ドル(当時の為替レートから約8億円)もの資産がありました。
【彼の投資方法はどんなものだったのか】
彼が大きな資産を築くことになったのは、なにも素晴らしい投資センスで成長著しい企業の株式をいち早く見つけ出し大きなリターンを上げたわけではありませんでした。
自身の資産を約100社にも及ぶ企業の株式に分散させ、投資先の企業も「これからを期待させる中小企業」ではなく「昔から長く素晴らしい実績を残している有名な大企業」を好んで選んでいました。
そして、保有した企業の株式は売ることをせず企業から払い出された配当は自分で使うことなくまた新たに株式を買い投資に回されていました。
そんなことを55年間も続けた結果、平均的な収入のロナルドさんが驚くような大きな資産を築くことができたのです。
【ロナルド・リードさんの功績】
ロナルドさんの株式投資への熱意は尊敬するべきだと思います、巨額の資産を築き上げたことは当然ですが巨額の資産を持った後にも資産の多くを自分が死ぬまで株式に投資をして企業の成長に力を貸し、企業が成長した結果私たちの生活はより良くなっているのですからロナルドさんの投資生活は世界に貢献したといえるのではないでしょうか。
また、彼が投資していた期間には第1次オイルショック、ITバブルやリーマンショックなど株式市場の暴落もありました。その間も自身が保有している株式を決して売らずに平均的な収入の人でも投資をし続けることにより結果的には大きな資産を築くことができると証明してくれました。
【まとめ】
彼から学べることは、平均的な収入でも素晴らしい投資センスがなくても長期間、優良な大企業に分散投資をし、配当も投資し続けることによって複利という魔法を使い資産を大きくすることができるということです。
分散投資に関しては彼は株式投資への熱意・知識があり企業の選別が好きで、あえて彼自身で個別銘柄による分散投資をしていたかもしれませんが現在では「上場投資信託(ETF)」により少額から分散投資を手軽にできる時代になりました。
個別の企業の選択が難しく感じる方はぜひETFによる分散投資を長期的に続けてみてはいかがでしょうか。
そして、株式市場が不調な時、簡単に投資している株式を手放さずロナルド・リードさんのことを思い出してもう一度判断してみてはいかがでしょうか。
今回も読んでいただきありがとうございました。
from 黒鴉
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