バフェット先生の「株式投資を擬似債券として考えている」について解説

米国株投資の授業

こんにちわ!黒鴉です。

今回は、私の尊敬するウォーレン・バフェット氏の投資に関する考え方のヒントとして「企業の株式への投資を擬似債券として考えている」について私がその考え方の中で参考にしている点と私なりの解釈について記事にしたいと思いますので参考にしてもらえれば嬉しいです。

【大前提!私の株式投資への考え】

語弊を恐れずに書くとこれまでの記事で私は「長期で見ると株式投資とは『今あるお金』の価値を最も高めてくれるものである」ということを常々書いてきたつもりです。

それは、アメリカの経済学者であるジェレミー・シーゲル先生が書いた本「株式投資の未来」「株式投資」からこれまでの歴史の中で見る限り株式投資は長期で見れば「お金」を資源として「お金」を生み出す中で最善の方法であるということ。長期で株式投資をするにあった注意することについて「成長の罠」というものがあるということについて学んだことと、この本を読んだ後に以前バフェット先生が「企業の株式への投資を擬似債券として考えている」という記事をネットで見ていたことがきっかけです。

たった2冊の本とネットサーフィンから得た情報だけが私の中の「お金」というものの増やし方について、納得のいく方法を導いてくれたと言っても過言ではありません。それだけこの2冊の本とバフェット先生のお言葉は私の中の人生の生き方を変えてくれました。
2019年の今はアメリカの歴史から見ても株式の価格は割高に推移していて常に暴落の危機にあると言っても過言ではないですが、それでも私が株式投資に魅了されてしまうのはこれから先も世界を進化させていくのはどこかの企業であり、その最先端をいくのはアメリカで生まれる企業である確率が高いと思っています。

【株式投資の「成長の罠」にはまると投機になってしまう】

シーゲル先生が書いた著書の中で、「成長の罠」というものがありました。これは成長著しい歴史の浅い企業への投資には危険が存在するということを書いています。株式市場では情報をいち早く得たものが利益を得るという法則もあり、例えば、今年も発売されるであろう「iPhone」の最新機種について情報をいち早く得た人はこの先のアップル社の業績について人よりも早く判断を下せることになります。もしも、今年発売のiPhoneが従来のiPhoneとさほど変わらない機能しかないとなれば買い替えの需要は低いのでアップル社の業績は伸びないだろうからアップル社の株を買うことを控えるし、今回のiPhoneは今までにない人々が欲しがる新機能を備えているとなればiPhoneの買い替え需要は高くなるのでアップル社の株を買いたい人は増えると思います。

この情報戦の行く末では、まだない情報を先読みして成長著しい企業への期待だけで株を買ってしまうことなります。今ではgoogleやamazonなどのハイテク企業や次の世代ではUberやLyftなどの配車サービス企業がこの成長の罠にはまってしまうおそれがあるとされています。これらの企業は世界的に生活を変えてしまうほどのサービスを展開していてこのサービスが広まれば大きく利益を得ることができるでしょうが投資家の方々はその期待を過度にし過ぎてしまう傾向があります。株式会社の株式の価値は企業の実際の利益から上げられなければならないのですがここに投資家の夢にも近い期待の分だけ先走って株式の価値だけが上がってしまうことになるのです。そうすると、企業がその期待に応えられなかった場合投資家は失望しその企業の株式を売り払ってしまいたくなり実際の株式の価値以上で投資してしまった投資家は損失をかぶってしまいます。これが「成長の罠」にはまってしまった投資家の行く末です。

これでは本来の株式投資とは言えず、ただのチキンレースになってしまいます。このチキンレースでは最後に株式を持っていた人は大きな損失をかぶることになってしまいそのほとんどは情報戦では機関投資家にかなわないので私たち個人投資家になってしまうでしょう。

私が株式投資をする上で参考にしているこの「成長の罠」にはまらないということをバフェット先生は「優良企業の株式を疑似債券」として例えているのだろうと思います。

【疑似債券となる企業の株式とは】

では、この「成長の罠」にはまることのない株式とはどういうものなのかという疑問が出てきます。

これをバフェット先生は「株式投資を疑似債券と考える」としているんだろうと思います。

世界を変えるかもしれない期待があるものを創り出そうとしている企業に投資をするのではなく、現実世界で生活していく上で必要不可欠となるものを作り出している企業に投資するべきということだと思います。

バフェット先生の成功した投資の有名な例で、コカ・コーラやアメリカンエキスプレス社への投資があります。これから先の未来でもコカ・コーラは世界の人々に飲まれ続け、アメリカンエキスプレスのクレジットカードはそのブランド力を生かしこれから先も使われ続けるであろうということから開発などの大きな設備投資を必要とせず利益率は高いまま維持できると判断し大きな投資をして利益を上げ未だにその株式を保有し続けています。

そのように高い利益率を確保し続ける企業への投資は成長こそ大きくはないですが毎年確実に株主へ還元され続けることから債券と同じ性質を持つことになるのです。

そのような投資を簡単にできてしまうバフェット先生ですがたくさんの失敗もしています。疑似債券となる企業はなかなか難しいものですがヒントとなることをバフェット先生は教えてくれています。

1、事業に深い堀があるものに投資をする。
2、自分が理解できる事業をしている。
3、長期にわたって安定した収益力がある企業
4、誠実で優秀な経営陣が経営している

この4点を注意深く精査すれば投資できる企業はそう多くないとしています。投資先として優良な企業はあまり多くないということなんですね。

しかし、そういう企業を見つけたときは資本を集中的に投資して見事に成功を収めているんですね。バフェット先生さすがです。

【個別の企業への投資がわからない人に向けて】

バフェット先生のように株式投資家として成功を収めるのは他の投資家の人々の結果を見てもかなり難しいことがわかります。

1時期良い成果を出す人は多くいるのですがそこから先成果を出し続けるというのがとてつもなく難しいことなんだと思います。

なぜ、成果を出し続けることが難しいのかというと成果を出し続ける企業があまりにも少ないからなんですね。どんな優良な企業も何年かに1度低迷する時期があります。その時に持ち続けるか売り抜けるのかということをと投資家は判断しなければなりません。その判断を間違うから成果を出し続けることができなくなるんです。

そこでバフェット先生は一般的な人の資産運用について名言を残しています。

以前も記事で書きましたが「10%を短期国債など現金として保有し、残りの90%をS&P500に連動する低コストのインデックスファンドに投資すること」を勧めています。

この方法で運用することでそのほかの投資家に比べてパフォーマンスは優れたものになると言っています。

個別の企業への投資というものはその分野について詳しくなったり、社会情勢や最新の情報について触れたりできるので投資パフォーマンスとは別の楽しみがあると思いますが、難しいことは考えず資産運用をしたいという方はやはりインデックスファンドへの投資が最善の策なのかもしれません。

今回も最後までありがとうございました。

from takuchan

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