今までは投資したことがない人に向けて投資するときに知っていた方がいい情報を記事にしてきましたけど
今回は実際に投資した後のことについて記事にしたいと思います。
以前の記事でアセットアロケーションが投資リターンの90%を決めるって書きました。
でもね、このアセットアロケーションは投資する時だけ気にすればいいというわけじゃないんですよ。
じゃあどうすればいいのかってことは今回の記事を読んでもらえばわかるようにしてます。
リバランスって何
債券や株式なんかのペーパーアセットは不動産なんかのハードアセットに比べて投資し続けるのに手間がかからないのがメリットなんですけど、ほったらかしにしていていいというわけじゃないんです。
投資して何年か経つとはじめに決めておいた割合のアセットアロケーションが崩れてしまうのでそれを決めた割合に戻すリバランスをしないといけないんです。
リバランスをしないと自分が思っている以上にリスクを取り過ぎていたり、リターンがなかなか上がらなかったりしてしまうんですよね。
アセットアロケーションを決めるのはリスクとリターンを管理するためなんでリバランスは必要なんですよ。
リバランスの方法
儲かっちゃってる場合
初期のアセットアロケーション
100万円を
債券50%(50万円) 株式50%(50万円)
で投資していて
5年後に景気が良くて株式のリターンが年5%あったとすると
5年後のアセットアロケーション
114万円になって
債券44%(50万円)
株式56%(64万円)
になっている
こうなると半分ずつに投資しようと決めてたはずなのに株式に多く投資してしまって思った以上にリスクを取り過ぎてしまいます。
こういう場合は
債券50%(50+7=57万円)
株式50%(64-7=57万円)
にしてもとの割合に戻します。
逆の場合ももちろんあります。
損しちゃってる場合
100万円を
債券50%(50万円) 株式50%(50万円)
で投資していて
5年後に景気が悪くて株式のリターンが-20%になっているとすると
90万円になっていて
債券56%(50万円) 株式44%(40万円)
になっている
この場合は債券に多く投資してしまっていて次に来るはずの株式のリターンを思ったほど得られなくなります。
この場合も
債券50%(50-5=45万円)
株式50%(40+5=45万円)
にして元の割合に戻します。
このようにリバランスをして今ある資産の中で元の割合に戻すことでリスクとリターンを管理することで自分が心地いい投資ができるようになりますね。
リバランスのタイミング
リバランスするタイミングは2つあります。
1、時期を決めてリバランスする。
2、自分が決めたアセットアロケーションの配分割合から離れたらリバランスする。
時期を決めてリバランスする
リバランスの方法として一番手間がかからない方法ですね。
初めて投資した時を覚えておいて1年後の同じ日にするとか12月30日にするとか特定の日を決めてリバランスするんです。
この方法はたくさんの人が取り入れてますね。
理由は簡単なのと決めやすいからですかね。
(上級者の方はもっといろんな理由があるんだと思いますけど)
自分が決めたアセットアロケーションの配分割合から離れたらリバランスする。
こちらは少し手間がかかります。
自分が決めた割合から5%離れたらとか10%離れたらリバランスするって方法です。
上で解説した方法はこちらのやり方に近いですかね。
株式とかって結構価格の乱高下があるんで1年間そのままにしてると思った以上に割合から離れることがあるんですよね。
こちらは投資にある程度時間をかけてもいいという人が多いですかね。
リバランスするときの注意点
リスク管理という点ではリバランスする方がいいんですけどリターンはリバランスが多くなるほどいいというわけじゃないんです。
リバランスするってことは債券や株式を売買するってことですよね?
売買するときには売買手数料がかかるし、利益が出ていれば税金も支払わないといけないんです。
この手数料と税金がリターンを悪くする原因になるんです。
毎日リバランスするとかそういうことしてると証券会社と国が喜ぶだけなんですよ。
リバランスのおすすめ
じゃあどうすればいいのかというと
- 時期を決めてリバランスする人は1年に1回のリバランス。
- 乖離率でリバランスする人は10%乖離したらリバランス。
この方法でリバランスするのが良いです。
今までの歴史上この方法が最もリスクとリターンのバランスがいいんです。
リバランスのアノマリー
アノマリーとは、【ある法則・理論からみて異常であったり、説明できない事象や個体等を指す。】とされていて、説明できないけど結果的にデータとしては出ているものです。
リバランスを年に1度するのなら3月か12月にするのがおすすめです。アノマリーですから何の説得力もありませんが結果的にリスクが小さくなるというデータがあります。
私は乖離率が10%以上になった時(自分で決めた資産配分比率から10%以上離れてしまったとき)にリバランスすると決めています。
みんなも投資をしていく上でリバランスは絶対にしてくださいね。
今回も最後まで読んでくれてありがとうございました。
from takuchan
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