債券投資は必要か

債券投資のメリットデメリット米国株投資の授業

前回までは株式投資についての重要性を記事にしていて債券について深く掘り下げることがなかったんで今回は債券投資について少し詳しく書いてみます。

これまでの記事では債券に関して株式や預金なんかと比べることしかしてこなかったんでここでは

・債券投資はリスクが少ないと言われる理由
・債券の魅力
・債券のリスク

について記事にしていきますね。

債券がリスクが少ないと言われる理由

債券は発行した団体が返済を約束してくれるので株式や不動産に比べればリスクが少ないって言われます。

なぜかっていうと国や企業が債券を発行するってことは借金をするってことなんでお金を貸してくれたら金利を上乗せして返しますよって約束してくれるからなんですよ。

期間と金利を決めて債券を発行するんでその期間ずっと持っていれば金利を上乗せされて貸したお金は返ってきます。

株式や不動産は投資するときに誰も買った時の価格で買い取ってくれるような約束してくれないんですけど、債券の場合は発行したところが返してくれる約束をしてくれるんでリスクが少ないってことになるんですよね。

債券投資の魅力

現金、銀行預金よりもリターンがいいものが多いです。

日本の国債(日本の国自体が発行している債券)でも個人で買えるものは銀行預金よりも高い金利がついていますしね。

株式や不動産に投資している人にはリスクヘッジになって相性がいいんですよね。

好景気になると「株式>債券」となります。

これは、景気が良くなれば値上がり益の見込めない債券に投資する人は少なくなり、値上がり益の見込める株式に投資する人が増えるので債券市場に資金が集まらず債券の価格が下がるからです。

不景気になると「株式<債券」となります。

これは、景気が悪くなれば値下がりを嫌がり株式に投資する人が少なくなり高い確率で元本を償還し金利をくれる債券に投資しようとします。

1日で10%価格が変動するような債券に投資する価値はないと思うんですけど、

先進国の債券でそこまで上下することは少ないので、株式市場全体が割高な場合に資金を債券へまわしておくことはおすすめですね。

自分の資産を株式に全部投資するよりも、株式市場から資金が逃げていくときに資産の上下幅を抑えることができ、売買益でもリターンを得ることができるんです。

株式や不動産よりもリスクが少なく、現金や銀行預金よりもリターンがある中間的な存在の債券はこの相性の良さが魅力になっているんですね。

債券に投資する時の4つのリスク

債券は発行した団体が返済を約束してくれるんだからリスクがないじゃないかと思う人もいるでしょ。

でもね、リスクはちゃんとあるんです。ここでは大きなリスクを4つ紹介します。

債務不履行(デフォルト)

債券を発行した団体はなぜお金を貸して欲しいのかというとお金が足りないからですよね。

何かしたいことがあるけどお金が足りないから債券を発行して借金するんです。

もしも、約束した期限までお金が足りない状態のままならお金を返してもらえないですよね。

約束は守れなくなったらお金が返ってきません。これを債務不履行(デフォルト)と言ってその団体は破産して今まで持っている債権・債務を整理することになります。

債券に投資する時にはここに1番注意しなければならないですね。

だいたいの債券は償還期限が長くなればなるほど金利が高くなる傾向があります。

期間が長くなればなるほど将来が見えづらくなって債務不履行のリスクが高くなるからですね。

流動性としてのリスク

債券はお金を返しくれるまでの期間を約束するんで、その間は貸した相手には返してくれって原則言えないんですよ。

そうなると、もし自分にお金が必要になった時どうすることもできません。誰か他にその債券を買ってもいいと言ってくれる人を探さないといけないんですよね。

これが流動性のリスクです。簡単に現金に変えることがやりにくくなります。

価格の変動リスク

流動性のリスクと合わせてあるのがこの価格変動のリスクです。

債券はいつでも新しいものを選んで買うことができないんです。

どこかお金が必要になった団体が債券を発行するんで、その団体がお金が必要じゃなかったら債券を売ってくれません。

そりゃそうですよね。お金渡すから金利くれって勝手に言ってもお金に困ってなかったら金利払うのが嫌なんでいいですよって言ってくれる人はなかなかいないですもんね。

債券も中古市場があるんです。

債券を持っている人から買ったり、持ってる債券を売ったりできるんですけどここでは元々の価格で売り買いするんじゃなくて発行している団体の信用で価格が高くなったり低くなったりしています。

今にも倒産寸前の企業の10年先に償還期限が決められている債券を誰も欲しいとは思わないですよね。

そういう債券はタダ同然で売買されたりもしています。

これが価格変動のリスクです。

購買力低下のリスク

購買力低下って何?ってなっている人もいるかと思います。

インフレっていうのは聞いたことありますよね。

インフレは物の価格が上がることをいうんですけどこのインフレが進む率をインフレ率といって

日本も目標は2%のインフレっていうことにはなっています。

このインフレ率2%が実際に起こると今100円で売っているものが1年後には102円になるんです。

現実的にここまで細かく価格が変わることは珍しいですけど5年後に110円になることはあり得るんですよね。

5年もの金利1%の債券を持っていたとして5年後には105円になって返ってきます。

今100円で買えたものが5年後には110円になってるのに105円にしかならないんで買えなくなっちゃいます。

こうやって実質的に交換できていたものができなくなることを購買力の低下って言います。

まとめ

最近では債券投資を積極的になる人って少なくなってるんです。

以前は先進国でもインフレ率が高くて安全な国の国債なんかも利回りがよかったんですけど最近はインフレ率も少なくなって現金や銀行預金とそれほど変わらないものが多くなってきました。

リスクを取ってまでも魅力のある債券が少なくなってるのが現状なので、銀行に預けておくだけになってしまうのなら買っておこうという程度に考えていた方がいいかもしれませんね。

今なら債券にもETFがあってより少ないリスクでリターンを最大化した商品もあるのでそちらを買うのがおすすめですね。

私も債券投資をしているのでこれからの記事でどんな債券を買っているか紹介します。

今回も読んでいただきありがとうございました。

from takuchan

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